選挙活動とデータ分析

選挙活動とデータ分析

選挙期間中の限られた期間・時間で効果的に自身の主張や公約を有権者に伝えるためにはどのようにすれば良いのでしょうか。

広い地域をくまなく選挙カーで走り回ったり、時に自転車や徒歩など、さまざまな方法を駆使して各候補者は選挙戦を繰り広げます。

しかしながら広い地域をただやみくもに走り回るだけでは必ずしも成果に繋がる訳ではありません

自身の主張・公約を伝えたい住民はどのような年齢層、職業で、どのような地区に住んでいるのか、さらにはその人々がどのような生活サイクルなのか、そして自身の支持者基盤をどう効果的に活かせるかなどを分析して、自身の選挙運動を効果的に行うことが重要です。

そのためにはインターネットから収集した情報、これまでの政治活動で蓄積してきたデータを分析し、それらの結果を踏まえて演説や選挙運動の実施スケジュールを検討することも有効ではないでしょうか。

本記事ではそのような効果的で役立つ選挙運動のデータ活用について紹介します。

対象者を分析

広域な地域でやみくもに選挙運動を繰り広げても、その効果が得票数に繋がるわけではありません。まず自身の主張・公約を理解してもらい得票に繋げるための活動が重要です。

そのためには自身の支持者層になる人々がどのような地域に多く住んでいて、どのようなリズムで日々生活をしているのかを把握することが重要です。

これらを把握するために有効なのが国勢調査や自治体が公表している統計資料です。このような統計を活用するために有効なのが独立行政法人統計センターが運営している「政府統計の総合窓口(eStat)http://www.e-stat.go.jp」です。

対象者を分析

eStatは各省庁が公表したさまざまな統計情報を一元的に公開しているポータルサイトです。

このサイトを利用して国勢調査などの人口動静や農業・商工業といったさまざまな産業分布、さらには建設や住宅関係の統計調査を1つのサイトから一覧することができます。

さらに国土地理院の地図データを利用して地図と統計データを掛け合わ合わせた地図情報システム(GIS)として比較的詳細にビジュアルに参照することができるのです。

この情報を活用して、自身を支持してくれることが期待できる住民がどこの地域に多く住んでいてどこを最寄駅として利用しているのかなどを直感的に把握することができるのです。

このような情報を活用して、「朝夕はどこの駅前で演説を行うか」「日中はどこの地域を重点的に回るか」など効率的な選挙運動の実施計画を立てることができるのです。

データ照合

eStatは公開されているデータを資料や地図上で参照する機能のほか、これらのデータをExcelやCSVデータにダウンロードしたり、自身が持っている情報システムなどと連携できるAPIというプログラムを公開するなど公開されているデータを有効に活用できる機能も提供しているのです。

この機能を利用し「支持してほしい」「投票してほしい」人たちに関する情報と、現在自身を後援してくれている団体や個人がどこにいるのかといった情報を組み合わせて、GoogleMapなどの地図情報やBIツールを活用することで、「どこで開催する演説会に人を集めるためにはどの後援者に協力を依頼するか」「朝の駅前での選挙運動を行うためには何人ぐらいの運動員を動員すべきか」などを把握し、限られた時間で効果的な選挙戦を繰り広げることができるのです。

eStat活用例

データを活用した選挙運動計画立案例

最後に

限られた選挙運動の期間で自身の主張や公約を、支持してほしい相手に確実に伝えることは選挙戦を戦う上で重要なことではないでしょうか。

これらを実現するためには公開された情報と自身がもつ情報を駆使する「情報戦」も重要な要素と考えられます。